アンティーク着物の活用法 | 着物は着てこそキモノです!

アンティーク着物の活用法

アンティーク着物の活用法

★きものを愛してください!
フリーマーケットやオークションで手に入れた素敵なアンティーク着物ですが、いざ着ようと思ったら、サイズが小さい、ということが良くあります。
せっかく気に入って買ったのに、またもやタンスの肥やしでは着物が可哀想だとおもいませんか? アンティーク着物は洋服の上に羽織って着たり、飾り紐などで短くブラウジングする様な独自の着方を楽しむことも出来ます。
しかし、古いからこそ醸しだされる味わい、素晴らしい織りや染の、色・柄・風合いを、出来ることならもう一度着物として、蘇らせてあげて欲しいものです。
どこをどの様にすれば、少しでも自分の寸法に近づける事が出来、着物として着ることが出来るか、場合によって様々ですが、舞台衣裳を扱う衣裳屋さんの裏わざがお役に立てるかも知れません。

★身丈を伸ばす裏技
身丈に関してはすでに断ち切られているわけですから、どこかで違う布を継ぎ足す必要があります。
着物は着付けて帯を結んだ時、縫い代の中だけでなく、帯の内側や上前に隠れて表に現れない部分があります。
隠れる部分に違う布を用いたり、縫いこまれている部分から取った布を、利用することで寸法を大きくすることが出来ます。
この場合の着物は無地のものか、細かい縞など柄あわせを無視できるものに限ります。

★胴接ぎ
身丈が足りないときは、帯の下やおはしょりの中に隠れるところに違う布を足しますが、この時に用いる布は伸縮性の無い、表地に近い堅さ・厚みの布を使います。見えないところですが、なるべく表地に近い色の布が 良いでしょう。単衣・袷どちらもそれぞれのパーツごとに継ぐほうが綺麗に繋げます。

★帯の下で接ぐ
後ろ身頃は肩から一尺五分下で、脇縫いから脇縫いまで真っ直ぐに、前身ごろは襟のところで肩から一尺三寸五分のところと、脇縫いのところで肩から一尺五分のところを斜めにとり、身丈の長さを四寸まで継ぎ足せます。襟先から剣先の手前までの襟付けを解き、胴継ぎで切り離すところに印をつけ、その印を挟んで上と下5㍉のところにしつけ縫い(少し細かめに)をし、その間を切り離します。しつけ縫いの縫目を挟むようにして、継ぎ足す布を繋げます。襟を付け直すときに襟先に縫込みの布があれば、左右対称に襟を付け直します。無ければ上前に表地を使い下前は違う布で襟にすることができます。

★腰紐の位置で接ぐ
紐位置は着方によって違うので注意して位置を決め、帯の下で継ぐときと同じようにして三寸まで継ぎ足せます。すべてはあなた自身の着物です、着てしまえばこっちのものではありませんか!
今どき経済的な事情で継ぎ接ぎの服を着ている様な方は見かけませんが、わざとジーパンだって破いて穿く時代なのですから、着物だっていろんな風に遊んでみてはいかがでしょう。

★裄を伸ばす裏技
裄足し…袖付けの身頃側に付けます。袖付け止まりから身八つ口止まりまでを斜めにとります。見えるところなので接いで足すための表地を、どこかで調達しなければなりません。かけ襟を利用しましょう。かけ襟は襟が汚れたときにはずして、そこだけを洗うためのものですが、今はもうかけ襟だけを洗うことはあまりしません。ただし襟の上のかけ襟が付いているラインがデザイン的にも必要ならば、かけ襟の下の本襟を切って使うか、本襟を縫い摘まんでかけ襟が付いているように見せることもできます。

★袖幅足し
裄が短い場合、袖幅も狭いことがよくあります。
袖幅を広くするには袖全体に布を足さなければなりませんから、表地と同じ布が細長く【(袖丈+縫い代)×4】必要です。
広襟をバチ襟にして襟の内側には違う布を付けることで、その取り出した布を使うか、おくみ付けのところにある両方の身頃の縫い代を使うこともできます。

★身幅を出す
脇縫いを縫い代いっぱいまでに縫って、それでも足りないときは、おくみ付けを解いて前幅を広げて縫います。

★着物再生法
二枚の小さくて着られない着物を、合体させてオンリーワンの着物を作ってみましょう。
無地と縞や格子、小紋などを組み合わせて作ると楽しそうですよ!
左右違う色柄の着物は、半身とか片身がわりと言って、昔から使われている裏わざです。
パーツごとに違う生地を使う使い方は、切り継ぎと言って、時代劇の田舎娘などの役で着られています。
貧しさを表すものですが、お洒落な使い方と思えなくもないでしょう。
本来、なるべく鋏を入れない(生地をやたら切らない)と言うのが和裁の基本であり、着物の持つ好さのひとつでもあります。
ですから、和裁をなさる方にしてみれば、表地を切ってしまうなんてとんでもない事、断腸の思いで鋏を入れると言うことなのです。

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