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きものと日本舞踊

きものと日本舞踊




歌舞伎日本舞踊

今から約四百年前、出雲の国の阿国という女性が京の都に出て来て、四条河原(今の南座あた り)で念仏踊りを披露しました。


世相を風刺したその踊りは『ややこ踊り』と呼ばれ、人々は初め「な んだこりゃ」と見物していましたが、とても楽しそうな様子にいつの間にか一緒になって踊り興じたのです。


その踊りは 変わっている~傾いている~傾ぶいている~かぶく=歌舞伎踊りと呼ばれる ようになったそうです。


始めは女性たちが踊っていたのですが、風紀が乱れると言う御上からのお達しで、禁止になり、次 に、前髪の美少年たちが踊っていたのですが、それも男色を助長するということで取り締まられ、 今日の成人男性による舞踊集団=野郎歌舞伎の形が出来上がりました。


歌舞伎の中の舞踊=歌 舞伎舞踊の振り付けを担当し、そこから幾つかの日本舞踊の流派が形成されていきました。


 菊五郎さんや団十郎さん、海老蔵さんといった歌舞伎役者さんが、舞台で着ておられる大掛りな 衣裳も、日本舞踊の本衣裳も、同じ形をしています。さらに、私たちが普段着ている着物も、同じ様に襟・袖・身頃で構成された日本の着物です。舞台上にかかるため誇張表現の効果を狙って ふき綿を厚く入れたりしますが、同じ着物です。衣裳の柄は、一般の着物の柄に比べると、舞台衣裳の ため多少大きめで大胆なものが多いようです。その柄も、市松模様や菊五郎格子、三津五郎格子 と歌舞伎役者の名前が付けられたものがたくさんあります。 


 形いろいろ・色いろいろ


歌舞伎や日本舞踊を観るときの醍醐味といえば、その衣裳の多彩なバリエーションでしょう。公家 のお姫様や武家のお姫様、花魁、遊女、芸者、御殿女中、町娘、村娘、お内儀、女将さん、お殿 様、武士、物売り、若旦那、まだまだたくさん・・・・。


役の数だけ衣裳の種類があり、登場人物は、その衣裳で舞台に出て来るだけで、 どういう人かわかるようになっているのです。


衣裳と鬘は、その人の身分・職業・年齢・生活状態まで をも表しているのです。


 衣裳の語る物悲しい運命


花魁、それは吉原や島原など遊里一の位を持つ太夫のことで、傾城とも呼ばれ、その花魁を揚げて遊ぶと、お城も傾くということからそう言われたそうです。位の高い御大尽様を接客するために、歌舞音曲・和歌をも詠むなどの知識教養を身につけ、一見華やかに見えますが、元はといえばお金で買われてきた身の上です。自由などまったく無く、絢爛豪華な打掛は、まるで冬布団のような分厚いふき綿が付いていて、高さ三〇㎝ほどもある塗り下駄は、逃げ出そうとしても逃げられないという、悲しい運 命を物語っているような気がします。


 お姫様や御殿女中、大店のお内儀や裕福な家の娘などは、着物の裾を引く着方がステータスシンボル、身のこなしも優雅で女らしくお淑やかに見えますが、男性中心の社会で、まるで女性の行動 を抑制しているようにも感じられます。


 舞台の衣裳は花柄・植物柄を使うものが多く、一月は松、二月は梅、三月は桜、季節感を考える時、花札 は大変参考になります。


日本舞踊特有の面白い柄に、斧(ヨキ)琴柱(コト)菊(キク)というものや  鎌(カマ)輪(ワ)ぬ(ヌ)など文字遊びのような物もあります。


色の名前を呼ぶ時は、ピンクやグリ ーンとは言わず、鴇色・鶸色と古風な言い方をします。同じグリーン系でも、鶸・萌黄・抹茶・若草・ 青磁と使い分けるこの言い方のほうが、微妙な色の表現に適しているように思います。


 また色には道理に合った使い方がしてあります。女の人の腰巻が赤いのは、紅花で染めた布の 持つ保温効果で、腰を冷やさないようにするためです。また、助六や保名という役柄に見られる紫 色の鉢巻は、紫根で染めた布に鎮静効果があり、ちょっと気が変な人を現しています。


 舞台の裏方 衣裳方


 私の周りだけで使っているのかも知れませんが、
この仕事に就いて間もない頃、
「舞手拭にピース紺と、ハイライトで抱き紋を染めておいてくれ」と言われ、色の見本帳で調べたの ですが、そんな色は見つかりません。困っていると他の先輩が、ピース紺というのはショー トピースの箱の色で、ハイライトも同じくハイライトの箱の色だと教えてくれました。


 舞台衣裳の特殊な形に、ブッカエリというものがあります。衣裳が突然肩のところで前後に開くと いうものですが、もののけに執り着かれた様子を現しています。


色・柄・形も古風なら、その扱い方も古風と言うか、あまり合理的とはいえません。


衣裳屋の蔵の中にある無数?の衣裳には、記号や、ナンバーが付いているわけではなく、一つ一つを見た通りに呼びます。


たとえば、『赤綸子流水四季花縫いアシライ』とか『浅葱一越裾 納戸ボカシ秋草扇面』などという具合です。頭の中で思い描いて、衣裳を探し出すのです。少々面 倒ですが、なかなか風情があるものです。


  裏方の仕事


 絢爛豪華な衣裳や かつら、水化粧を施した白塗りの顔、色彩どりの舞台背景、まるでタイムス リップしたように 雅やかな世界がひろがります。そんな華やかな舞台の裏では、それぞれの道の プロとして 日々特殊技術の向上に精進しながらただひたすら 舞台の成功を願い仕事をしている 多勢の裏方がいるのです


・・・床山さん・かつら師さん・・・
踊りの役柄により 立ち方さん(踊り手)に合わせてかつらを結い
かんざしや小切れ(飾り布)を飾り立ち方さんに被せる


・・・・化粧師(けわいし)顔やさん・・・・
立ち方さんに羽二重を巻き ビン付け脂で下地をひいて、水で溶いたおしろいを塗り、紅を差し、眉を引き、役柄によっては隈取なども入れるメーキャップアーティストです


・・・扇子や持ち枝など手持ちの道具は小道具さん・・・


・・・舞台背景は大道具さん ・・・・


・・・音響さん・照明さん ・・・


・・・舞台監督でタイムキーパーの狂言さん・・・ などなど


そして私達 衣裳屋は、出し物や役柄に応じて、お師匠さんと相談しながら衣裳を択び、その衣裳を着られる方に合わせて 着物の寸法を直します。
帯びや小物をコーディネートし、踊りの会が開かれる会場へ衣裳を運びます。
一般の着物の着付けとは違い 衣裳は大きくて重く、
扱いも大掛りです。
踊られている途中で着崩れては大変です。
踊られる演目や役柄によって、多彩な着付け方があり ます。襟裾合わせの前方(シン)と襟持ちと帯び結び担当の後方(二枚目)で衣裳付けをしていき ます。


  これが私のお仕事です!





                今はもう二十一世紀です。


古さを売りにしているこの世界に、
ちょっと新しい風を吹き込ませてみようかなぁ~なんて考え、
これからは衣裳見せにインターネットや携帯のメール、
さらにテレビ電話や スカイプを導入して、
遠くに居られるお師匠さんと、リアルタイムに動画で

衣裳を見ていただければいいなぁと思っています。
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着物が大好きな京都生まれ 京都育ちの
『かぶきもの』と申します
着物好きが高じて
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どうぞ宜しくお願いします

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